一般社団法人AI・契約レビューテクノロジー協会(主たる事務所:東京都江東区、代表理事:松尾 剛行、英名:AI and Contract Review Technology Association、略称: ACORTA)は、11月11 日に実施された内閣府が主催する規制改革推進会議 第2回スタートアップ・イノベーションワーキング・グループ「議題1.契約書の自動レビューと弁護士法」において、取り組みを発表しました。
ACORTAについて
ACORTAは、AIによる契約レビュー業務に関わるテクノロジーの発展と普及を通じて、法曹界及び企業法務業界におけるAI・テクノロジーの活用を推進し、我が国の法務力の向上と国際競争力の強化、ひいては司法アクセスの向上による豊かな社会を実現することを目的に設立されました。
桃尾・松尾・難波法律事務所 松尾 剛行を代表理事として、株式会社リセ 代表取締役社長弁護士(日本・米国NY州) 藤田 美樹、元検事総長、現森・濱田松本法律事務所 弁護士 林 眞琴、GVA TECH株式会社 代表取締役 弁護士 山本 俊、MNTSQ株式会社 代表取締役 弁護士 板谷 隆平が理事として、株式会社LegalForce 代表取締役 弁護士 角田 望が専務理事として参画しています。
第2回第スタートアップ・イノベーションワーキング・グループ概要
【日時】
令和4年 11 月 11 日(金)<第2回WG> 14 時 00 分~16 時 30 分
【場所】
オンライン会合
【出席者】
委員:御手洗座長代理、大槻委員
専門委員:井上専門委員、落合専門委員、後藤専門委員、堀専門委員
他 WG 構成員等:
杉本委員、瀧専門委員、戸田専門委員、村上専門委員
政務:岡田大臣
【議題1】
法務省:竹内司法法制部長、中野参事官
経済産業省:石井新規事業創造推進室長、山口サービス産業室長
ACORTA:松尾代表理事、角田専務理事(リーガルフォース代表取締役 CEO)
弁護士ドットコム:橘取締役、澤田取締役
経団連:堀内産業政策本部長
有識者:渡部友一郎弁護士
日弁連:石井事務次長、服部事務次長
ACORTAの発表内容
このたびのスタートアップ・イノベーションワーキング・グループにおいては、ACORTAは「契約自動レビューシステムと弁護士法72条に関して」と題して契約自動レビューシステムの技術的特徴や、弁護士法72条における「鑑定」該当性、協会の取り組みについて発表いたしました。
グレーゾーン解消制度に基づく照会に対する回答として6月6日及び10月14日に法務省より公表されたAI契約審査サービスに関する見解を発端として、契約自動レビューシステムと弁護士法72条の関係に注目が集まっておりました。ACORTAは、このような背景を踏まえ、同ワーキング・グループにおいて、契約自動レビューサービスに対する正しい認知を獲得し、適法にご利用いただけるためのACORTA会員企業の取組みや環境整備について言及させていただきました。
最後に、同ワーキング・グループのまとめとして、座長代理の御手洗氏が「法務業務の進展は大企業だけでなく地方の中小企業にも役立つもので、安心安全に利用できる環境づくりは大変重要なことと認識。法務省には、弁護士法の適用範囲について予見可能性を高めるための取組について検討をお願いしたい」と述べられ、議論は終了いたしました。
ACORTAの今後の取組み
今後、法務省をはじめとする関連省庁や日本弁護士連合会その他のステークホルダーの皆様と連携しながら、適法に契約自動レビューテクノロジーをご活用いただくための環境整備に努めるとともに、AIによる契約レビュー業務に関わるテクノロジーの発展と普及を通じて、法曹界及び企業法務業界におけるAI・テクノロジーの活用を推進し、我が国の法務力の向上と国際競争力の強化、ひいては司法アクセスの向上による豊かな社会の実現に貢献すべく活動をして参ります。